【ムーン・NL】あの、噂の王女さま 水上涼子作
ムーンライトノベルズ
あの、噂の王女さま
作者:水上 涼子 様
を、読み終えました。
敵国だった者同士、女神のような王女と狼と称される皇帝の恋愛小説です。
皇帝オルウェイが和平を結びに訪れた国で、国王から縁談を勧められる。
相手は王女アリーチェ、聡明で美姫と称されているがその他に不穏な噂があり…。
な、あらすじから始まるストーリーです。
苦労して不幸→幸せに!
な物語は好きな方なのですが、
はっきり言ってしまうと2度は読まないかなっという感想。
オルウェイとアリーチェのすれ違いとか、エロとか、互いの視点があることとか、好きなところは多々見受けられるんですよ。
ただ、凌辱とか裏切りとか、悲しい思いをした結果が軽すぎる気がするのです。
(つまり、罰が足りない)
アリーチェがオルウェイと一緒に帝国へ行く道中、寄った屋敷でのオルウェイのアリーチェへの守り方とかメチャクチャ良いです!
うんうん、と頷きながらニヤニヤしちゃいました。
側近たちの疑いの目と、オルウェイの心眼との違い方など「さすが、オルウェイ!スパダリ的!!」と思いながら読んでいて、楽しかったです。
お勧めすべき点ですね!
なのですが、
アリーチェを傷つけた人々への対応が、イマイチぴんっと来なかったです。
オルウェイ、そんなに溺愛しているのにそんな対応でいいの??
と、疑問が拭えないほど。
キツイ処罰だとアリーチェが悲しむのはわかりますが、え??と、拍子抜けします。
恋敵アルフレッドが最後に連れ去るシーンなど、仲間(というにはお粗末な連中)からアリーチェを守るシーンなど、
こうしてアリーチェに罪悪感とか感謝とか、自身を盾にしてアリーチェの心に残ろうとしているな!演技だな!!
と、思っていたらただの捨て身だったことが判明して、今までのオルウェイが感じていた絆されていく戦法はどうしたの?と、若干呆れてしまう。
少し物足りないと感想を抱いてしまうのは、致し方ないのかなぁ。
好きなストーリーではあるものの、ブックマークして再度よ見直すことはない作品です。
私的には物足りないですが、一読されてはいかがでしょうか。
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